私の母の実家は瀬戸市にあります。
母は7人の姉妹の4番目で長女、次女はずっと独身で、昔では珍しい、働く女性でした。
母の父親が早くに亡くなり、母の実家は女流家庭で、嫁いだ娘たちが集うにはとても居心地の良い場所だったんだと思います。
子供の頃に母に連れられておばあちゃんの家にに行くと、母の姉妹が連れてきた同じ年頃の子供達がいて、それがまたなぜか女ばかりで、母たちはおしゃべりに興じ、その子供達はトランプやツイスターゲームに興じ、夜遅くまでおしゃべりしたり、みんなで銭湯にでかけたり、思い出がとても沢山あります。
独身の伯母たちは、私たち子供達を可愛がってくれて、私達が嫁いでなかなか伯母たちの家に集まることが難しくなった時には、クリスマスの近くの日曜日に食事会を催してくれて、名古屋のお店に集まり、談笑し、充分大人になった我々にプレゼントをくれるのでした。
しかし、時を経て我々子供達にも子供ができて、受験なんかで忙しくなったころには、伯母たちも年老いてきて、入院したり外出するのが困難になり、いとこたちが集まる事は自然消滅しました。
集まりたいねーなんて年賀状だけのお付き合いを続けて7年後の今年、なんとなく声を掛け合って、母たち姉妹と子供達のいとこが瀬戸の実家に集合しました。
伯母たちは90歳デコボコで、いとこたちは50代と言う、かなりの高齢者です。
軽くボケた集団でしたが、近況を報告したり、思い出話に花を咲かせたり、姉妹で口喧嘩したり、ドリフのコントみたいに噛み合わない会話に笑ったり、それは楽しくかしましい時間でした。
いとこの発案でみんなでビンゴゲームをしました。
90歳の伯母たちはなかなかルールを理解できませんでしたが、数字を一生懸命に穴を開けて、ワイワイ盛り上がり、子供みたいにはしゃいでました。
私達いとこも子供に帰り大笑いしました。
言葉では言い尽くせない楽しいひと時でした。
食事をしてお菓子を食べて、ゲームをして、その後にいとこ同士で行きつけの瀬戸物屋さんに出かけてそれぞれがお気に入りの干支の置物を買いました。
瀬戸物屋のおばちゃんもかなりなおばあちゃんになっていましたが、とても元気で可愛らしかったです。
歳をとるのも悪くないかなーなんて思ったひと時でした。
また来年も集まろうね〜と笑顔でそれぞれの家路へと解散しました。
いいなーおんな