落語の会のメンバーで月に一度、句会を開いています。俳句・川柳・地口(ダジャレ)を提出し、句会当日プリントアウトされた作品を見て、自分の作品以外のものに◎と○をつけてポイントを競うのです。
句会を始めて2年半が過ぎました。最初は「俳句なんてできないよーー」と思って、すぐになくなるだろうと思っていた酔狂な会ですが、元々言葉の持つ面白さを極めている落語家(アマチュアだけど)の集団です。なのでどんどん言葉遊びの面白さにハマっていって、回を増すごとに作品のレベルは上がり(?)句評もヒートアップしているのです。
『落語家=うぬぼれや』という方式もあり、自分の作品はすごく褒め、他人の作品には堂々とケチをつけるという傾向も参加者たちの闘争心を一層駆り立てているようです。回を重ねたおかげで私もかなり強気になって自分の作品のフォローができるようになりました。他人からけなされようが何のそのです。句評のやりとりが自然にボケとツッコミになっているのもおかしいです。
今月はダジャレで「熟年未婚」と「歌舞伎座の外人」を出しました。「熟年離婚」と「オペラ座の怪人」をもじったものです。結構ポイント稼ぎましたよ。どうおもしろいでしょ?って言っちゃぁダメかなぁ・・・(苦笑)
とにかく毎月作品を考えるのは頭の体操にもなるので、ボケ防止にも役立っています。
東京在住のメンバーもメールで参加しています。地下鉄の女性専用車両や出初式の鳶の様子を題材にした句を詠んではは「田舎モンにはわからないと思いますが」と毎回イヤミな注釈が添えられています。
句会の模様をMD録音して、臨場感を届けろとばかりに毎回東京へ送るのが私の仕事です。
今月はそのMDを持って私は東京へ出かけることとなりました。
日曜日に「浅草歌舞伎」を見ることになっている私は土曜日の夜に東京組のメンバー(夫婦)のお宅へお泊りするのです。
自分以外の作品のケチをつけながら、自作に酔いしれ、酒にも酔うという系図がすでに出来上がっています。
最終のひかりで出かける東京の一夜を今からとても楽しみにしている私でした。