音羽寄席終わっちゃいました
柳家権太楼師匠と天狗連メンバーのコラボ?の落語会が本日無事終わりました。
天狗連からは鶴橋減滅渡と微笑亭さん太がアマチュアとして高座に上がり、続いて権太楼師匠のお弟子さんの柳家右太楼さんが上がり、その後権太楼師匠が登場して3人を批評して中入り後に師匠の落語を一席という一風変わった落語会でした。 減滅渡「骨釣り」 さん太「こうもり」(自作の創作) 右太楼「ふだんの袴」 中入り 権太楼「占い八百屋」 権太楼師匠からは愛情たっぷり(?)の辛口コメントをいただきました。 ヘルさんはネタの選択ミスと言われましたね。 ヘルさんとしては自分の落語を聞いてほしかったんでしょうけど、開口一番で演じるネタじゃない、お客さんをあたためる役割をしなきゃだめでしょって言われちゃいましたね。 (前座さんがするような噺を選ばなくてはということで、それはそれなりに意味があるんだよと説明してくださいました) さん太さんは名古屋の大須演芸場で過去に2回権太楼さんとご一緒しているので今更批評は・・・という感じでした。 まくらのギャグのネタが素晴らしいと誉めてくださいましたが、まくらでウケすぎると本題の落語で盛り下がることがあるから、あえてまくらで笑いを取らない手法もあるんだよというようなことをおっしゃっていました。 さん太さんの「こうもり」は春風亭小朝師匠が気に入って寄席でよく演じている作品なので今日のお客様にもものすごくウケていましたが、それを強調させるためにもマクラで笑いを取らない方がよいとは・・・なかなかきびしい注文だと思いました。 才能がありすぎるというのも悲しい性ですね・・・・。 右太楼さんはプロなのでアマとプロの違いという点でとても厳しいだめ出しをされていました。 我々素人はちょっと落語ができると「おもしろいわねーー。上手ですよねーーー。」で済むけれど、玄人はそれ自体が生活なんだから、噺家がたくさんいる中でそれで飯を食うということはとっても難しいことなんだからとアマとプロの格差を説明してくださいました。 それゆえにアマチュアが「天狗連」(自分が一番)と呼ばれるんですよね。 さて本日師匠の演目は「占い八百屋」(お神酒徳利)でした。 先月鈴本演芸場で聞いた噺でしたが、もう一回聞いても笑えました。 いけずな女中、人のよい八百屋、生真面目な商人、気の強い八百屋のおかみさん、紳士な旅館の主、気の弱い奉公人とたくさん登場人物が出てくる作品で、師匠独特のト書きなしでいきなりキャラが変わるという場面転換がとてもおもしろい演目です。 盗人を占うために窮地に追い込まれたエセ占い師の八百屋が犯人の奉公人の出現とともに横柄になっていく様がものすごくおかしいです。 アマとプロが一緒に高座に上がるなんて信じられない企画の落語会でした。 実は10月10日にまたしても大須演芸場でテレビ愛知主催の「寄席ONE」があります。 素人落語家の落語を権太楼さんが批評する落語会です。 今年もさん太さんが出演いたします。 すっかり恒例となってしまった落語会。ぜひ皆様どんな風なものかご覧になってくださいませ。 私も仕事をサボって出かけたいと思っています。 音羽は終わっちゃいましたが、次は大須で笑いましょう。
by moonislandn
| 2009-06-22 01:23
| 落語
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