26日は名古屋の中村区の同朋高校で開催されている勘三郎さんの歌舞伎・平成中村座の公演を見てきました。
仕事を無理に休んでの行動でしたので、昨日今日ととても慌しかった。
新幹線も乗り遅れそうになって、(毎度のことなんだけど)構内をダッシュしちゃいましたもんね。
毎回、私がエアロビに通って体力をつけているのは、こーいう時のためなんだと思う(-_-;)
高校の体育館を芝居小屋にしちゃったわけです。
外見はこんな感じ
旗が立っていて、体育館の手前にはおみやげ物を売っているお店が作ってありましたが、ちょっと文化祭のノリ程度の物件でした。
体育館の中は撮影禁止でしたので撮りませんでしたが、ニューヨークの小屋と同じカキワリの壁でいかにも芝居小屋らしくしてあって雰囲気はありました。
全席平場席で座布団の上に座って見ていましたので、3時間の観劇は足がモゾモゾしてしまいました。西洋文化を取り入れすぎている現代人にはちょっとシンドイですね。
今回は昼の部の「身替座禅」を見ました。狂言を元に作られた100年前の新作です(と勘三郎さんが口上で言っていた)勘三郎さんがとてもブサイクで恐ろしい山ノ神(=奥さん)の目を盗んで愛人に会いに行くけど結局バレちゃうという単純なお話です。
この作品の見所は愛人の元からご機嫌よく千鳥足で帰ってくるところ。
花道を酔っ払ってそれはそれは楽しそうに帰ってくるのです。
体育館の後ろには高校生の席が作ってあって学生さんがかたまって見ていました。
勘三郎さんは花道の根元でその学生さんたちの方をチラっと見て、なんともいえない色目を使ったのです。
フラフラ歩けば酔っ払っているという演技になりますが、勘三郎さんは目が酔っ払っていらっしゃいました。もちろん演技ですよ。この目の演技はスゴイですよね。
高校生に向けられたものすごい色気を学生さんたちはちゃんと受け止めてくれたかしら?
客席の中央に座っていた私はめちゃくちゃ感動してしまいました。
(愛人の元でさぞかしおいしい思いをしてきたのね)と全てを物語った勘三郎さんの目の演技に敬服いたしました。
先日はイナセな勘三郎さんに興奮して今回は色気にヤラれました。
うーーん、おかげで仕事が忙しくてサツバツとしていても、気分は充実しています。
ということでタカラヅカの
観劇記も書いちゃいました。えへへ我ながらよく頑張りました。