新宿末廣亭
昨日のブログの続きです。初めて末廣亭へ行きました。
上野の「鈴本」と名古屋の「大須演芸場」に続いて、三つ目の「小屋」デビューです。 「ホール」っていう呼び名よりも「小屋」と呼ぶ方が絶対にふさわしいです。 だって木造でかなり古い建物なんだもの。 小屋デビューする度に、かるーーいカルチャーショックを受けます。 小屋の中では飲食OK!落語の最中にお弁当食べてもビール飲んでもいいんです。 指定席ではないので、小屋の窓口でチケット買って空いてる席にすわるのです。 特別なイベントでもない限り満席にはなりません。 以上のことはひととおり経験したので、さしずめ私は寄席に通う客の二つ目くらいには昇進しているんじゃないかしらと自負しております。(だからどうよ?) 今回の末廣亭の窓口はかなりレトロで驚いた。 昭和初期の映画館の窓口みたいなところでチケット買って、これまた三谷幸喜の「笑いの大学」の芝居小屋みたいにもぎりのお姉さんにチケット切ってもらって、別のお姉さんに案内された先は桟敷席、小屋の両脇に設置してあるタタミの席でした。 靴を脱いで上がりこみ座布団の上に座るのだ(これが今回のかるーーいカルチャーショックでした) でも前の方が空いていたので舞台が近くてラッキーでした。 みなさん足を投げ出してかなりくつろいでお茶の間のように落語を聞いていました。 年齢層はかなり高かったです。 中央の椅子席にはジジばかりが座っています。ジジに連れられてきたのか、小学生男子がずーーーっと寝てます(^_^;) トイメンの桟敷席を見ればやはりジジが多く、所々にババも座ってます。 たまーーに若い男性が座ってますが落語好きな男性って・・・その道のオタク系って感じ。 女がひとりで落語を聞きに来るって・・かなり稀かも? 私って変???ううん、人目なんか気にしないわ!! 目の前では小さん門下のお弟子さんが落語をしてます。 弟子は32名(だったかな?ちょっと曖昧)いるそうです。 私が座ってすぐに出てきた落語家さんは「酒が・・・」と言い掛けて「いけねぇ・・・酒の話はダメだ。次に出てくるんだっけ・・・えーーっと何話そうかな」 はい、解説します。 噺家さんはネタがかぶらないように楽屋で話し合ったり、当日その場で様子を見ながら臨機応変にネタを変えたりするんです。 だから高座に上がるまで何のネタをするのか客も演者もわからないんです。 で、その人はなんで高座に上がってから思い出したのか?? とっさに話を変えようとして、しばしうつむいてネタを考え出した。「うううーーー」っとうなったまま沈黙の時間が流れる・・・・。 きっとパニクってしまったのでしょう。ネタが思い出せなくなっちゃって、 「おーーいネタ帳持ってきて」と座布団返しの若い衆を呼んでネタ帳を持って来させた。 「へへへ、これがライブってやつですね」と笑いながら言ってたけど・・・ 「お前プロかよ!」と突っ込んでしまった。こんな落語家もいるのかーーーと重いカルチャーショックを受ける。ひどいね。 客の目の前でネタ帳を繰って、あ、これにしようっと「医者ネタ」の話をしました。かなりしらけた空気が流れてました。 次に出てきた演者さんは「20年ぶりの寄席です。末廣亭・・・あっ!ここ末廣亭・・ですよね。よかった、間違ったかと・・・へへ、社長に怒られちゃうよな」と、これまた薄らボケの苦笑い。 (社長が怒る前に客が怒るぜ)と突っ込んだ。 20年ぶりに寄席に上がった落語家さんて普段いったい何やってんでしょう? この方が酒の出てくる噺をしましたが・・・どうってことない話でした。 はっきり言って我々素人落語家の方がずっとかおもしろいですから。 次に出てきた噺家さんもヘタでしたねーーー。 みんなどうやってご飯食べてるのかしら?親戚じゃないけどとても心配よ。 そうしてようやっとまともな噺家の柳家市馬さんが出て「長短」をやり、私の、いや、我らがお待ちかねの権太楼さんが出てきました。 会場からは「待ってました!」の声がかかりました。本当に待ってました 出てきたとたんに空気が変わります。私は体育座りをやめて居住まいを正しました(^_^;) 長くなったのでまた明日
by moonislandn
| 2008-06-03 01:15
| 落語
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